知らない間に身につけている要らないもの

昨日、朝からこんなことがありました。

朝ご飯の時にうちの三女が私が話すことをふざけて繰り返していたのです。

私は三女が真似するのをしばらく聞いていたのですが、話す時にずっと被せてくるので、煩わしくなり、真似をしないように言いました。それすらも真似するのです。

その時に、私は、ハッとしたのです。そして、自分が悪かったことに気づいたのです。

それは、三女が私の真似をする少し前に、次女が変な笑い方をしていたのを私は真似していたのです。三女は私の真似を本当にただ真似していただけだったのです。すぐに次女にも三女にも謝りました。

人は何でも真似するところから始まるものです。

真似をしてうまくいった成功体験を積み重ねることで自信というものを身につけていくものです。この自信というものは、とても有用なものとなるのは依存はありません。

しかし、この自信というものはプライドになった時にはその性質を変化させます。

プライドのベクトルは外側へ向いています。よく自分至上主義と言いますが、プライドは自分を守るために使う力で、内側に向かって自分を高めるものではありません。そして、とても手痛いことに、この時点で成長することを止めてしまっています。

だから、批判されたりすると反発しますし、人の意見に耳を傾けることは出来ません。その癖に、人からの評価や噂をやたら気にする傾向もあったりするからややこしい。まあ、ただの我がままですね。だから、非常に精神的にもろい。芯があるのと我を通すのは違うのですが、プライドを持ちすぎると、心はポキっといとも簡単に折れてしまいます。

この自信がプライドに変化するというのを、一言で言うと、「思い上がり」と言います。

そして、この思考経路が出来る一つの要因があります。

それは幼少期からの体験から徐々に身に付いてきたものです。それは私たちに絡みついてきて、呪縛のように私たちの心の在り方を、モノの見方を縛り付けているもの

それが「善悪論」です。

この善悪論が私たちの人生に与える影響は非常に大きいものです。

親から、大人から、友達から、先生から、あれはしたらダメ!これしたらダメ!それもしたらダメ!なぜならば・・・と、ご丁寧に、ダメの理由までもセットで思考できるように、繰り返し耳にタコが出来るほどに聞かされるフレーズです。

そして、いつの間にか?私たちは、怒られないように、面倒臭いのを避けるために、これしたらダメ!だけど、これはOK!という善悪論を基にして、思考も行動するようになって大きくなっていきます。

そうして、その呪縛から逃れようと思春期を迎えて、自信というものを身につけていくのです。これはとても良いことなのですが、ある時から、その自信の使い方を間違ってくるようになってくる時機があるのです。これは多少なりとも、誰にでもそういう時期は訪れるものだと思います。

その使い方を間違えたのがプライドというものです。

さて、先ほど、プライドはベクトルが外に向いていると言いましたが、外に向いているという事は攻撃的であるということですね。だから自分の中でも周りとも争いが耐えないのです。

では、自信のベクトルはどこに向いているのかというと、自信にはベクトルというものがありません。

ベクトルが無いというのは、つまり中立なのです。

ですから、自信というものは、今の自分を客観的に見つめ直すことができます。なぜならば、自分のことを信じているからです。出来ない自分も大丈夫。出来てる自分も大丈夫。そんな感じです。

だから、批判的な意見を聞いても、自分に必要なことならば受け入れるし、それは相手のただ意見だな?と流すことが出来る。

自分の意見があるように、他人にも意見があるという事を理解できる。共感できる。

このように中立なのです。

だから、色々と考えもするし、悩むことがあっても、それは平安なものです。それは晴れの日も、雨の日もあるように、私たちには四季があり、それを受け入れる心もちがあるからです。

その苦しみはずっと続くものではない。今はそれを黙って受け入れた方が良い時かもしれない。今は精一杯に自分を表現しよう!

そうやってどのような状態でも、しっかりと自分の未来に希望を持って、そして、自分がした決断に対して受け入れる覚悟を持って生きていけるのが自信があるということだと私は思います。

そういうことがわかってくると、あれは駄目だよ。これもダメだよ。そう言われ続けていたことが、自分を守ってくれようとした人たちの愛情だったという事に気づけると思うのです。

さて、あなたは善悪論に陥っていませんか?それを見直すことは大事なことだと思うんです。

私もこの記事のタイトルが「知らない間に身につけている要らないもの」なんて、プライドが要らないものなんて、善悪論に陥っていることはナイショですよ。(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました