アルツハイマーとアミロイドβ蛋白から見えるこの世の仕組み

なんだかこの世の仕組みというと大げさな言い方に聞こえますよね?(笑)

いや、先日、東京で台風の影響で仕事がパーになってしまって、会場費だけ払う羽目になってわけですよ。とほほ。

と言いながら、家族が病院に入院しているので、来てくれないか?という依頼があったので出かけてきました。

行ったら、なんとICUに入っている人で、もうほぼ危篤状態なのです。何でこんな悪い状態なのに何かしてくれ?って言われたのかな?と思えるくらいに非常にもうやばい状態だったのです。

医師も看護師も厳戒態勢、私が入って来たら、何しに来た人なんだろう?という監視が3~4人。後ろで目を光らせているわけです。(怖)

様子を観察していると、ある事に気づきます。異様に呼気が臭い。あの匂いだとすぐにわかりました。上京を確認して、それでICUを一旦、出てから家族に処置しているものの一つを止めてもらうように医師にお願いするように言い残して、私はその場を去りました。

それから連絡が来ました。処置していたものをすぐに中止してくれて、晩になると、意識は回復し、危ない状態は脱したという事でした。

今、私は生化学というものを勉強しています。

生化学というのは生命現象を科学的に研究する学問を言います。何を言ってるか?もうこの時点でわかりませんね。(笑)

簡単に言うと、私が学んでいるものの範囲ですが、食べたものが身体の中でどのようにしてエネルギーとして使われるのか?という身体の代謝を研究している学問と言えば、少しわかりやすくなったでしょうか?

思えば、この部分は避けてきたな~と反省をしています。

なぜならば身体の内部の仕組みについて、科学的にわかってきていることを学問とはいえ、日常生活に置き換えて説明が出来るほどに実用的ではない、使いこなせないと思い込んでいたのです。

ですが、技術は進み、今までそうであろう?ということが次々と科学的にわかるようになってきて、おそらく急速にこれから生化学は注目を浴びることになってくるであろうかと思います。

ただわかるようになってきたからと言って、学ぶのが容易いことなったわけではありません。

それに生化学の一つの側面として、薬の開発のために発展をしてきた学問と言っても、過言ありません。

例えば今は空前の認知症・アルツハイマーのブームですよね?

これらの原因にはアミロイドβ蛋白というのが原因となっているのではないか?という風に考えられています。そのため生化学で研究され、あっちこっちから抑制したり、促進したり、破壊してみたりと、まあ色々とあの手この手を尽くしてくれているわけです。こんな風にして新薬が出たという風にして、色々と試験的に私たちは試されていると言えば、語弊がありそうですが、人間ではないもので実験してから、実際に人間に投与してから様子を見るというのですから、あながち言い過ぎではないと思いますが、如何でしょうか?

※筑波フォーラム 第73号 アルツハイマー病の分子病態とアミロイドβ蛋白 / 玉岡 晃より

この図はアミロイドβ蛋白についての論文の中にあるものですが、図を見てもわかる通りにたったアミロイドβ蛋白について見ていくだけで、これだけの経路を色々と考えていく必要があるのです。しかも、それは一部を切り取っただけで、ここから世界はどんどん広がっていきます。

わかりますかね?この一部分の切り取り手法が今の情報社会で行われていることです。

実はもっと先のことまでわかっていて、それらを段階的に準備して、小出しにしているとしたら、どうなるのでしょうか?まあ経営としては非常にうまいですよね?恐怖を感じさせて、少しだけの未来に希望を持たせたら、みんなそれを鵜呑みにしてしまい、群がってくれて買ってくれるのですから、いい金儲けになります。

話はズレてしまいました。

まあ、このように非常に身体の中で行われている代謝については複雑でかつ様々なことを多面的に捉えるものであるために、理科系とりわけ医学系の大学で習う時にも非常に難解で複雑というイメージを持っている方も多いと思います。

だからみんな避けてきているわけで、糖質制限、一日何キロカロリーや30品目とか色々と食事法についてはあるわけですが、もっともらしく言っているだけで、何の整合性は取られていないので、何となく、本当に何となく誰もがわからないまま来ているというのが私も含めて現状ではないかと思います。

ただ我々は糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・無機物といったものを取らなければ、間違いなく生命活動は停止します。これが365日毎日続いていくわけですから、何を口にして、どんな気持ちでそれを食べているのか?どんな生活のスタイルを送っているのか?というのは、とても大切なことだと私は改めて認識しているところです。

巷で流れている情報は殆どが経済活動のために一部分を切り取った内容です。言い過ぎかもしれないですが、多いのは間違いありません。それを鵜呑みにして、えっ?間違っていたの?ということばかりに振り回されるのではなく、自分で確かめていける正しい目を、知識を持っていくことを私はこれからも探求し続けていこうと思います。

何で膝に痛みが出るのか?ということを探求しているのと同じで、アルツハイマーで言えば、何でアミロイドβ蛋白が蓄積するのか?ということを探求していけば、その先にはその答えがおのずと見えてくるはずです。

先日の東京でのICUでもそうでしたし、この間、寝たきりから普通に職場復帰したパーキンソン病の人もそうですが、薬の処方の仕方が異様に多いんです。今の医師は薬を使うという事になれ過ぎているのかもしれません。まあ、あれだけの患者さんに対応しているのだから、個別に対応するのは難しいのかもしれませんが…。でも、それじゃあダメですよね。

それと同時に医療の受け手である自分たちも分からないから、専門外だからという言い訳をやめて、自分たちの健康について真摯に向き合う必要があると思います。でなければ、先日の家族のように、死ななくてもいいのに、無残に死んでいくという悲しみを味わったり、病気を治そうと思っていたのに、長い経過で観ると実は悪化させていたなんてこともあったりすると思うんです。

長くなりましたが、本当にこの世の仕組みは複雑です。生化学は薬を開発するため発展してきたけど、これからはそれらをしっかりと理解して、健康というものを改めて考える時代に来たのだと私は思うのです。

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