(コラム23)普通にある感染症というものなのに?

今はコロナウイルスで小中学の一斉休校など社会的に大きな波紋が広がっています。

今回は私が年末から感染症を引き起こしたものが原因で苦しまされた経験から診た感染症について書いてみたいと思います。

私が経験した感染症を引き起こす原因となるものは「住血吸虫」というものです。

公的機関では、筑後川中流域の風土病日本住血吸虫病(通称ジストマ)の撲滅を目指す「筑後川流域宮入貝撲滅対策連絡協議会が2000年(平成12年)3月、「日本住血吸虫病は、ほぼ根絶された。」と宣言し、対策協議会の解散していますので、一応は、この病気はないことになっています。

実際には、全国的には、日住病全国有病地対策協議会は発足以来、関係各省庁への積極的な陳情を行い、1982年(昭和57年)5月27日、甲府古名屋ホテルで開催された第23回大会において解散が宣言され、その活動を終えたとありますので、2000年よりもずっと前に一応、収束していたことになっています。

さて、筑後川中流域の地元の人々はこれを“ジストマ”と呼んでいました。この病気は、山梨県の甲府盆地底部、福岡県・佐賀県の筑後川流域、広島県深安郡旧神辺町片山地区(現:福山市)が三大流行地であり、風土病として知られていました。

最大の有病地である山梨県では「流行地には娘を嫁に出すな。」という俗諺が生じたほどに恐れられていて、日本住血吸虫対策を行ったことで、肝硬変による死亡率が約2/3にまで激減するほど、人々の生命を脅かす存在だったようです。

その後、研究が進み、住血吸虫の中間宿主となっているのが「ミヤイリガイ」ということがわかり、筑後でも大規模な駆除が行われて、最終確認地には、ミヤイリガイ供養塔のような石碑が立てられているくらいです。

さて、私の嫁さんの地元は星野村という玉露というお茶で有名なところなのですが、肝臓の病気の人が多いと言います。単にC型肝炎の注射の使いまわしや、アルコールの飲みすぎとかの問題だけではなさそうだと嫁さんが言います。それほど多いというのです。

久留米には聖マリア病院という凄く大きな病院がありますが、そこで働く人も肝臓が悪い人が多いと言っています。住血吸虫は肝臓の門脈というところにいる事が多く、そこで悪さをすると言われています。腹水が溜まり、肝硬変を引き起こし、非常にたくさんの方が亡くなったのと関係はあるのでしょうか?

さて、面白いことに実は私は佐賀県有田市の病院で産まれて、筑後地方に住むようになったのは、親の転勤の関係で小学校3年生のときからなのです。つまり感染症の収束後に筑後に住み始めたのです。そういえば私はよく筑後川で釣りをして、川の水はもちろん、魚なんかも素手で触っていました。

私は自分が年末から、この症状に苦しんだので、このことについて色々と調べました。そして、筑後地方の人には、日本住血吸虫が身体の中にはいるのだと思うようになりました。もちろんミヤイリガイというのはいないのでしょう。

ですが、まだまだ数が足らないですが、原因不明と言う呑気症の患者さんも、レーベル遺伝性視神経症の患者さんも、私を含めて、三人は原因不明でなる症状を引き起こしていたのは、住血吸虫でした。レーベル遺伝性視神経症の方はまだ回復しているとは言えませんが、2人は、ほぼ症状は消えました。

これらはその線で診立てを立てたから、回復させることが出来たのです。呑気症の方は23年間ほど苦しんでいましたし、私のは精密検査を勧められて、がんのほうに持って行かれるところでした。

さて、なぜ?感染症というか、昔は地方病と言われる者が発生するのだろう?そう考えて、ある推論を立てました。

九州というのは大昔、今のような形ではなく、いくつかに分かれていて、筑後地方というのは瀬戸内海の一部で海の底にあったところだと言われています。それが阿蘇山や久住山などの大きな火山の度重なる噴火で埋め立てられていき、有明海だけが残ったと言われています。

火山活動による土壌の変化は、一度は温度で様々なものが死滅してしまうものの、数万年という時を経て、農作物には大きな恵となる土壌へと変化していきます。ゆえに筑後地方では農作物がよく育つとされてきました。

生きるということは食べていくことです。今のように交通が発達していない昔は、その土地で取れたものを当然、食べていたわけです。作物というのは育った土地によって味が微妙に違います。

それはやはりその土地が山だったのか?川だったのか?海だったのか?とか何の土地だったのか?によって栄養素が微妙に違っていたりするという影響もあるのだと思います。

それを食べ続けることによって、ある種の栄養素の偏りというものが出てくるわけです。すると、身体にいる常在菌の勢力図というものにも、やはり微妙に違いが出てくるのだろうと思うのです。

現に世界でも最大級のカルデラを持つ阿蘇山の影響を受けた筑後も、住血吸虫の最大の被害が出た山梨県も富士山の麓にあるわけですから、あながち関係がないとは言えないはずです。

なぜ?今は日本住血吸虫が体内にはいるのに、暴発することがないのかというと、このミネラルのバランスというのが交通手段の恩恵を受けて、北海道のものであれ、沖縄のものであれ、世界中のものが今は食べることが出来るようになったので、偏ったミネラルバランスが整ってきて、常在菌というのが均衡していることが大きな要因となっていると思います。

当然、衛生環境が整ったということもあると思いますが、この地方病を生み出してきた背景には、このような栄養素の偏りという観点は非常に大事だと思うのです。

それから人間の免疫機構には獲得免疫というものが備わっていて、一度、感染したことがあるものには抵抗能力というか、早い対応ができるので、症状を和らげることができるようになっています。

コロナウイルスが韓国で急速に流行っているのも、北海道でも流行っているのも、同じ緯度というのも関係しているのか?はっきりとしたことは言えませんが、その温度帯で生活をしている人のもつ獲得免疫というのが関係しているのかもしれません。

獲得免疫には、やはりその温度帯で育つものを長い間、食べてきた身体作りの根本が大いに関係しているので、というよりも、作物が育たない環境で、何を食べていたのか?ということを見ていくべきところです。

北海道と言えば、ジンギスカンですね。韓国と言えば?焼肉ですね。

その点で見てみると、今回の北海道でなぜ?感染者が多いのか?ということも、もしかしたら紐解くカギになるかもしれません。

肉食が悪いということを言いたいのではなく、身体を作ってきた要素となるものは?という点で読んでもらえればと思います。NAD+に関する論文でも感染症との関連性は深く考察されているので私は今のところ、この見解を参考にしています。

そして、大事なことは住血吸虫も含めて、身体の中でもゼロにはなることはないということです。そのことを知らずに病院で検査を受けたら、陰性になっているからと言って、ゼロになっていると思っている人も多いのではないでしょうか?国民の9割が持つピロリ菌も検査ではある数値以上になると陽性という判断であるので、そのようなものなのです。

みなが身体には保菌している可能性が十分にあり、免疫力の低下した時に、それが暴発するかしないか?ということだけなのです。

それなのに・・・政府の対応や医療、WHOも含めて?????なのです。この類の批判は今回は止めておきましょう!

感染症というのは本当に今は形を変えて私たちを蝕んでいきます。ひとつは知らないが故の恐怖による無意味な騒動がそれに当たる思うのは私だけなのでしょうか?

大いに疑問の残るコロナです。

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