こんにちは。
トータルケア太陽の中尾和人です。
先日、いつも行くお米屋さんの90歳のおばちゃんが寒いのに軒先で座っていました。その方は去年、今まで一度も捕まったことなかったのに、一旦停止で交通違反で捕まえられたのがきっかけになり、車の免許を返上しました。その車は行きたいところへ行き、ご主人の通院にも大活躍でした。14年間も乗ったその車は引き取られる時には5万円だったそうです。
おばちゃんに寒いのに何で外に出てるんですか?と聞くと、左の膝の手術をしたこと。今度は反対側もするように言われているけど、痩せてからでないと、手術をしてくれないこと。そのために食事を大幅に減らして、体重を今は4キロも落としたということを話てくれました。(もう色々とおかしいですけど)
ご主人は?と聞くと、悲しそうに言います。
何でも自分が手術をしたあと、2~3週間入院したときに、ご主人に独りでいてもらってたら、半月もせずに、誰も分からないほどにボケてしまったというのです。急速な認知症の発症です。入院中に見舞いも来ずにおかしいな~と思っていて、退院して家に戻ると、まさか自分のことすらも忘れてしまっていたということなのです。
何でも話す相手がいなかったことが悪かったのだろう?ということで、今は施設にずっと預けていて、3日一度、会いに行っていて、ご主人の友達なんかは毎日、話に行ってくれているとのことです。その介あってか?その友達のことはわかるようになってきたとのことです。
でも、70年近く連れ添ったこのおばちゃんのことは未だ全然わからないということです。
とっても寂しいし、私も話し相手がいないから、こうして店先に座っているんだよ~と話してくれたのです。
これを聞いて、嫁さんに話すと、そういえばおばあちゃん、外に出てたと言って、かわいそうに・・・と言って話を終えました。
人の一生ってわからないものです。どんなに身体に気をつけても、どんなに食事に気をつけても、どんなにその人のために尽くしても、どんなにストレスなく生きているつもりでも、こういうことってあり得てしまうわけです。
なんか悲しいな~としみじみと思いました。それでもあらゆることに気を付けて、一生懸命に生きるしかないよな?と思うのです。
今年は長年連れ添った、相方が亡くなられた方がいます。その方も喪失感と言えば、ものすごいものだと思います。ぜひ、家族はその人の心のすきまを埋めることは出来なくても、側にいてあげたり、望んでいることをしてあげて欲しいと思います。
なんだかな。
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