先日の台風は意外と大変な被害が出てますね。
しかし、みなさんは見ましたか?ゴルフの打ちっぱなしの練習場の鉄塔?なんでネットを付けたままなのかな?あれは人災と言っても過言ではないですよね?
台風で人が居たにも関わらずに死者が出ていないのは幸いでした。
あれ見てて思うんですけど、自覚が足らないな~と思う。
それをしないことでどれだけのことが起きてしまうのか?
そこに関わっているものとしてどうすることがベストなのか?
難しく言ってますけど、人に迷惑をかけない。自分も面倒なことにならないようにしておく。
ただこれだけのこと。
僕たちは今の時代に生きてて、殆どのことは自分で選択できる。
あのゴルフ場のネットだってボタン一つで、上げ下げ出来るものをしてないだけ。
久留米だって浸水被害が出てる場所は、昔から決まっているところで調べればすぐにわかる。
僕らは知らぬ間に、いつの間にか?余りに受動的になり過ぎている。
聞けばすぐに答えてくれるもの。
お金を払っているからしてくれて当然。
今は介護保険という制度があるから、ヘルパーさんを雇うことができる。それが当然の権利で、当たり前になっていますが、昔は人を雇うというか、世話をしてもらうのは、ごくごく一部のお金持ちさんだけだったんです。今は猫も杓子もと言えば言い過ぎですが、誰でも人に世話をしてもらえる。しかも本当に手出しの少ないお金を払うだけで・・・。
苦労もせずに、勝ち取ったその権利をさも当たり前のように振りかざし、何なら自分が汚した汚い家を掃除してもらっている癖に、あそこがきれいに掃除で来ていないとか何癖をつけて、なんなら杖で叩くとかいう下品な高齢者までいる始末。
昔は人が来るなら、家の中を掃除してならじゃないと恥ずかしいという意識があったものだと思うけど、今はそれは多く人から失われてしまったように思えます。
そんな変な受動的な空気感が蔓延してしまってる
そんな中にも嬉しいというか、心が温まる方に会いました。
東京で大体いつも診させてもらっている方がいます。その方は中枢神経変性症という病です。
3年前は発音するのが困難になってて、もちろん自力歩行も難しい。目線も真っ直ぐには出来ない。めまいとふらつきがひどくて、外出なんて、殆ど無理な状態でした。
そんな状態でご主人が無くなった約二年前から、しっかり自分のことを自分でしなきゃ!と心を決めてから、体操などのリハビリをしっかりと取り組んできました。もちろん僕が出来ることは殆どなくて、本人がしっかりと毎日コツコツと取り組んできました。
その結果、先日は痛いところというか、相談したいことはないかな?ということだった。強いて言うなら、嚥下機能と呼吸筋に対する不安感。なぜならば咳が出るし、副鼻腔炎に類似した症状が出ることがあるから。
まあそれも少しづつ改善していくことでしょう。
僕もいつの間にか?自分を過信し、何でも治せるものだと慢心してしまう。全然普段から、そう思っていないんだけど、ああ~やっぱり違うんだよな~!本人次第なんだと改めて思わされました。
治療家はいつも自分が治してあげる。そういうマインドに陥りがちです。これ違いますからね。
このことは治療する側にも治療を必要としている人に声を大にして言いたいです。
症状を抱えている方は結局は自分で何とかするしかない。そのやり方や手段はわからないのは当然のことだけど、それを知った後には、自らの力と意識を持って取り組むしか他ありません。
この中枢神経変性症の方は、お姉さんも同じ病で苦しんでいます。お姉さんは残念ながら、寝たきりになってしまいました。あそこで踏ん張ることが出来たら?と思いますけど、こればかりは本人次第です。
回復するのに役立ったのは、パーキンソン病のやり方と同じです。ひとつひとつの動きを分解して、ここを使ってるんだよ?と脳へフィードバック教育を繰り返すというものです。
やり方が知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
パーキンソン病の診療簿(薬害性)
この方は、もちろん今も普通に会社に行っています。
数年単位でかかるものですが、ペラペラだったふくろはぎの筋肉は隆起して、しっかりと自力歩行も出来るようになりました。もちろんめまいもするし、錯視という症状もあり、すべてが完璧に治ったわけではありません。でも、全然本人の気力が違います。
本人がおっしゃってました。
自分の病気は人よりも早く老化をしていくようなものだと。でも、身体って本当にちゃんと応えてくれるんだって、本当に実感として、思えるようになりました。
素晴らしい!です。素晴らしいです。
僕たちは自覚しなければいけない。死に着実に向かっている事を。
そして、有意義な人生を過ごすために、その老化をあらゆる手段を使うのです。
やることはごくごく簡単です。
食事をしっかりと摂り、適度に運動をして、よく寝て、メンタルを整える。これだけ。
これ以外には方法はないんですよ。自覚して備えましょう!
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