認知症と思っていたら、それは振りしているだけかも?寂しがってますよ?

5月 11, 2018

さ~て、今回ご紹介する症例は、

ご飯を食べたことすら忘れる認知症
91歳女性が腰が痛いということで
施設に出かけて行ってみたら
認知症の振りをしていた話

認知症の親を持っている家族の方には
ぜひとも呼んでいただきたい内容です。

こんにちは。

「家庭の医学 in 久留米」
を運営している
福岡県久留米市と東京都中央区で
病院では治らない症状を改善しまくる
トータルケア太陽の中尾和人です。

さて、
今回の「家庭の医学 in 久留米」
「認知症のふりをする親」
というテーマでお届けいたしますね。

同じように認知症の親を持つ方の
お役に立てるのではないか思います。

【認知症になるプロセスについて】

私:
「こんにちは。
初めまして中尾と申します。」

認知症のふりをする親の娘:
「初めまして、今日は遠いところを
本当にありがとうございます。」

私:
「いえいえ、では
早速、施設に行きましょうか?」

認知症のふりをする親の娘:
「はい。ご案内します。」

私:
「お母さんいくつでしたっけ?」

認知症のふりをする親の娘:
「母は91歳になります。」

私:
「何か腰が痛いとかで?」

認知症のふりをする親の娘:
「はい。腰が痛い腰が痛いって
ずっと言うものですから。」

私:
「寝たきりなんですか?」

認知症のふりをする親の娘:
「いえ、杖を使って歩いてます。」

私:
「歩くときは腰は?」

認知症のふりをする親の娘:
「歩くときも痛いみたいです。」

私:
「じゃあ、じっとしていては?」

認知症のふりをする親の娘:
「じっとしていても痛みがある
って言ってますよね。」

私:
「ふ~ん。そうなんですね。」

認知症のふりをする親の娘:
「腰もそうなんですけど…。
認知症の方がだいぶ進んできて
食べたことを忘れるみたいで
ご飯食べてないって言ったり
するので…。」

私:
「へえ~ご飯食べたのを忘れる?
まあまあいってますね~。」

認知症のふりをする親の娘:
「そうなんですよ。
去年の4月までは私が家で面倒を
見ていたんですけど、夜の頻尿とか
色々と大変だったものでこの施設に
入ったんですけど…。」

私:
「家の時も認知症はあった?」

認知症のふりをする親の娘:
「まあ物忘れとか、3年前くらいから
徐々に…という感じですかね。」

私:
「そうなんですね~。」

認知症のふりをする親の娘:
「あっ着きました。ここです。」

私:
「あっ、そうですか。」

認知症のふりをする親の娘:
「こちらの部屋になります。」

私:
「これなんて読めばいいんですか?」

認知症のふりをする親の娘:
「トキです。」

私:
「トキさんですね。了解です。」

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん、先生が来てくれたよ?」

私:
「トキさん、こんにちは~
初めまして~中尾と申します。
なんか腰が痛いという事なんで
それを治しに来ましたから
よろしくお願いします。」

認知症のふりをする母親:
「あ~そうですか。
ありがとうございます。」

認知症のふりをする親の娘:
「こちらがこの施設の
リハビリのメニューになります。」

私:
「あ~そうですか?はいはい。」

認知症のふりをする親の娘:
「マッサージしてもらったり…。」

私:
「わかりました。
直接聞き取ります。
トキさん、腰は痛いですか?」

認知症のふりをする母親:
「はい。腰が痛いです。」

私:
「腰のどこが痛いですか?」

認知症のふりをする母親:
「ここら辺が痛いです。」

私:
「今も痛い?」

認知症のふりをする母親:
「はい。痛い。」

私:
「寝てることが多いんですか?」

認知症のふりをする親の娘:
「はい。そうです。
リハビリの時とかレクレーションの
時とか連れていかれるくらいですが
その時も車いすとかで行ってます。」

私:
「そうなんですね。
トキさん、いつもこの寝かた?」

認知症のふりをする母親:
「えっ?うん。」

私:
「なるほど。
ちょっと足を動かしますよ?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

私:
「よいしょ!今は腰は?」

認知症のふりをする母親:
「大丈夫。」

私:
「うん。これ簡単です。」

認知症のふりをする親の娘:
「えっ?簡単?」

私:
「この寝かたを変えればいい。
そして、こうやって寝てると
腕と肩がきつくなるので
腕をこういう風にしたくなるので
その時に背中にクッション入れて
あげると楽になるはずです。」

認知症のふりをする親の娘:
「あ~そうなんですね。」

私:
「えっ?トキさん?
今は腰は大丈夫でしょ?」

認知症のふりをする母親:
「はい。大丈夫。」

私:
「ほら?これでいいですよ。
じゃあ、次、トキさん
歩いているんでしょう?」

認知症のふりをする親の娘:
「歩いてます。」

私:
「じゃあ、歩く前に筋力を診ますから
僕が言った通りに足を動かして
もらっていいですか?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

筋力確認中

私:
「よし!この動きだけ辛いでしょ?」

認知症のふりをする母親:
「はい。それがきつい。」

私:
「わかりました。すいませんけど
歩く姿を見せてください。」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

私:
「はい。起きて下さい。」

認知症のふりをする親の娘:
「はい。じゃあ、先生、私が…。」

私:
「いやいや、手を出さないで
どうやってるか診てますから?」

認知症のふりをする親の娘:
「あっ?すいません。」

私:
「トキさん、自分で起きて?」

認知症のふりをする母親:
「はい。起きます。」

私:
「なるほど。じゃあ歩いて?」

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん、寒いから
カーディガン着ようか?
腕を出して?」

私:
「はい。歩いて下さい。」

認知症のふりをする親の娘:
「廊下が長いですから、こっちで
お母さん、こっちにおいで?」

私:
「そんなに歩かなくていいですよ。
そこまで歩いてもらえれば充分。
トキさん、歩いてみて下さい。」

認知症のふりをする母親:
「はい。歩きます。」

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん、わあ~い。
すごい!すごい!」

私:
「あ~なるほど。わかりました。
一回、ベットに座りましょうか?」

認知症のふりをする母親:
「はい。座ります。」

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん、大丈夫?
杖をこっちにもらおうかね~?」

私:
「やっぱりそうですね。
トキさん、ごめんなさい。
歩き時に左の腰が痛かったでしょ?」

認知症のふりをする母親:
「はい。そっちが痛い。」

私:
「それを楽にするのでベットに
横になってもらっていいですか?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

私:
「トキさん、天井向きですよ?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

調整中

私:
「さっきの動きをしてみますよ?
さっきのきつかったやつ?
トキさん、はい。動かして?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

私:
「トキさん、楽になりましたね?」

認知症のふりをする母親:
「はい。楽になった。」

私:
「トキさん、はい。起きて座って?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

私:
「トキさん、もう一回歩いて?」

認知症のふりをする母親:
「はい。」

歩き中

私:
「トキさん、腰は痛い?」

認知症のふりをする母親:
「痛くない。」

認知症のふりをする親の娘:
「さっきと歩き方が違う~?」

私:
「トキさん
ありがとうございました。
もう終わりましたから。」

認知症のふりをする母親:
「はい。ありがとう。」

私:
「これでお母さんの腰は大丈夫。」

認知症のふりをする親の娘:
「これでいいんですか?」

私:
「えっ?今見たとおりですよ?
トキさん、腰は痛いですか??」

認知症のふりをする母親:
「大丈夫。痛くない。」

私:
「ねっ?いいですよ。
なんか質問があれば?」

認知症のふりをする親の娘:
「じゃあ寝かたを変えるのと
クッションをあの体勢になるとき
背中に入れるという事をすれば
良いというわけですね?」

私:
「そうです。あと、立つ時に
右足だけで立っているので
左の足の力を使って、立つように
訓練してあげて下さい。」

認知症のふりをする患者の娘:
「あ~そうでしたね。」

私:
「それから腰回りのマッサージは
してもいいけど、股関節は緩めない
ようにリハビリの人には言って
もらってもいいですか?」

認知症のふりをする親の娘:
「もうマッサージ止めた方が?」

私:
「いや、マッサージはね?
トキさん、気持ちいいですよね?」

認知症のふりをする母親:
「はい。気持ちがいい。」

私:
「してもらっていいと思います。
ただ股関節は緩めたらダメです。
骨盤が緩くなっているのを股関節が
硬くなることで補強してますから
股関節まで緩めると全部グラグラに
なってしまって歩くと痛みが出る
と思いますから。」

認知症のふりをする親の娘:
「あ~そうなんですね。」

私:
「それはそうと
トキさん、今日の昼は何食べた?」

認知症のふりをする母親:
「は?今日の昼?わからん。」

私:
「いや、今の考えてないでしょ?」

認知症のふりをする母親:
「(笑)」

私:
「今日、昼ごはんは何でした?」

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん、お昼は何食べた?」

認知症のふりをする母親:
「何を食べたかね?ね?」

私:
「なるほど。
トキさん、子供は何人産んだ?」

認知症のふりをする母親:
「3人」

私:
「3人。へえ~すごい?
今日いないもう一人は男?女?」

認知症のふりをする母親:
「女。全部女。三姉妹。」

私:
「へ~僕と一緒だ。」

認知症のふりをする母親:
「三人もいるの?」

私:
「いますよ。大変だったでしょ?」

認知症のふりをする母親:
「そうだね。」

私:
「ふ~ん。昔は何してたんですか?」

認知症のふりをする母親:
「昔?何って?」

私:
「仕事は?」

認知症のふりをする母親:
「家に居た。専業主婦。」

私:
「なら、幸せだったですね?」

認知症のふりをする母親:
「(笑)」

私:
「トキさん、もうボケた振りしなくて
いいですよ?」

認知症のふりをする親の娘:
「先生?ボケた振り?
アリセプトも飲んでいるんですよ?」

私:
「あ~薬も飲んでるんだ~?
それでボケ~としてるわけね。
でも、トキさん、ボケた振りは
もうしなくていいですからね。」

認知症のふりをする母親:
「(笑)」

私:
「ほら?舌出して笑ってる?
ばれたみたいな…。ねっ!トキさん」

認知症のふりをする母親:
「ははは・・・。」

認知症のふりをする親の娘:
「えっ?お母さんそうなの?」

認知症のふりをする母親:
「ははは・・・。」

私:
「これですね~?
みんなが老人扱いするから
そういう風に振る舞わない
といけないみたいな感じ

施設の人もレクレーションとかで
赤ちゃんをあやす様にするでしょ?

はあ~。すごい×2!とか
やたら、拍手したりしてですね?

そうされると、ここにいる限りは
そういう風にしとかないといけなく
なるわけですよ。

自分の居場所がなくなるから。

本当は違うんですよ。
全部、わかってるんです。

ねえ?トキさん?」

認知症のふりをする母親:
「ははは・・・。」

私:
「こうやって笑う時は
ばれちゃったみたいな感じだから
何でも自分でしてもらうんですよ。」

認知症のふりをする親の娘:
「そうなんですね~?
お母さん、そうだったの?」

私:
「そういう確認しても意味ない
ですよ。言うわけないでしょ?

ただね。
これはお母さんの優しさですよ?
もうあんまりわがまま言っても
迷惑かけるばかりだからって…。

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん、かわいそう…。」

私:
「これは仕方ないですよ?
トキさん、腰の痛みはなくなるように
さっきのやつをやつて下さいね?」

認知症のふりをする母親:
「無言で教えたことをしている

私:
「ほら?ちゃんとしてるでしょ?
あの目?トキさん?」

認知症のふりをする母親:
「(笑)」

認知症のふりをする親の娘:
「お母さん…。」

私:
「トキさん、しっかり自分のことを
自分で出来るようになってから
外に行ったりしましょう?」

認知症のふりをする母親:
「連れてってくれんの?」

私:
「お~ほらね?こんな頓智がきく?
いいですよ。一緒に行きましょう!
しっかりやってくださいね?」

認知症のふりをする母親:
「うん。」

と、ここまでが、患者様と
私との問診のやり取りです。

この方の腰の痛みは寝る姿勢
そのものに問題がありました。

それよりも、認知症

これ本当に多いんですけど
本当に脳がおかしくて認知症に
なっている人って多分少ないです。

こんな感じでふりしている人が
結構な割合でいます。

今回のように、言いたいことを
あまり言わないようにするために
もうあえてそのような行動を取る
ということはよくあること。

現に施設に入った当初は
このトキさん、

「ずっと家に帰りたい!」

そう言っていたそうです。

でも、それが出来ないとなると
そこで生きていくしかないので
そこに適応するようにするために
そうすることがトキさんの選んだ
方法だったのでしょう。

人間は不可思議なものです。

言いたいことを
言わないようにするために
どんな手でも使います。

そうやってやっていると

そのうちにそれが本当にそうなって
いってしまうから怖いものです。

こういう時の正解はないんですけど
一番は寂しいってことなんですよね。

そのところを一番大事な気持ちと
して、家族全体が共有しておく
というのが大事だと思います。

すると、おのずとすることは
それぞれに見えてくると思います。

こんな振りではなくて
あっという間に認知症というか
頭がボオ~ってしてしまうことが
あります。

それは、どんなに元気な人でも
2週間ほど入院したらそうなります。

それにはいくつか条件があります。

1.寝ていることが多くなる。

→これで平衡感覚が鈍くなるので
歩くとフラフラするようになる

2.何もしなくてよくなる

→ご飯も勝手に出てくる
なんなら下の世話もしてくれる
すると服すら自分で着なくなる

3.薬が強いやつを処方される

→入院するという事は何かしら
病気やケガをしているので当然

4.外部との刺激が少なくなる

→これはいわずもがな

5.病院にいると病人になる

→これも同じくそのまま

こうなると、家に戻すと
しばらく大変なので、用心です。

その時は

なるべく自分のことは
自分でさせることです。

時間とか気を使って
手を出し過ぎない事が大事です。

心をぐっと鬼にして下さい。

ちょっと長くなりましたけど
認知症もどきがあるんだよ

そういうことを
知ってもらったら嬉しく思います。

さて、
今回の「家庭の医学 in 久留米」
「認知症のふりをする親」
というテーマでお届けいたしました。

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