さ~て、今回ご紹介する症例は、
脳卒中で昏睡状態となってしまった
お母さんがどう思っているのか?知りたい娘さん
が診察でお見えになる内容です。
気になっているあなたは是非読んでくださいね!
こんにちは。
「家庭の医学 in 久留米」を運営している
トータルケア太陽(福岡県久留米市)
心身療法士の中尾和人です。
さて、今回の「家庭の医学 in 久留米」は
「大事な人が昏睡状態になった時に会話する方法」
というテーマでお届けいたしますね。
悩みがあり、当院を受診された
【40代女性(福岡市在住】
との問診でのやり取りです。
同じように昏睡状態の知り合いや家族がいる方の
お役に立てるのではないか思います。
私が診た!
【大事な人が昏睡状態になった時に会話する方法について】
私:
「こんにちは。
Tさんからあなたのお母さんの事について
ご相談だとお聞きました。どのようなご相談ですか?」
患者様:
「はい。私の母が、2週間前に脳出血で病院に
運ばれまして、その時以来、昏睡状態が続いて
おりまして、どうしたものか?と思い、Tさんに
相談したら、とりあえず先生に相談にしてごらん
ということで、今日は伺いました。」
私:
「そうですか。それは本当に大変な事になりましたね。
辛いでしょうが、今、何を聞きたいですか?」
患者様:
「まずは私の母は昏睡状態から回復するのか?
それと病室に毎日、行っているのですが、
私がしていることが母のためになっているのか?
昏睡状態で何せ反応がないものですから、
熱いのか?寒いのか?
身体を触って欲しいのか?
そっとしておいてほしいのか?
どうしてあげたらいいのか?わかりません。
昏睡状態でも意識はあるなんてことも
耳にしたりしますから
母の気持ちがなんとかわからないものか?
と毎日、思い悩んでいます。」
私:
「う~ん。確かにそうですね。
お母さんがどう思っているのか?
知れたら、だいぶ違いますね。
まず、昏睡状態から回復するか?は
私には残念ながらわかりません。
今、お話を聞いていて、お母さんと会話が
したいという希望をもっているようですね。」
患者様:
「はい。それができればもう…
今、延命をするのか?
どうかを判断させられている状態で私にはちょっと…
だから、母と会話ができたら…。(TT)」
私:
「そうですか。嘘みたいな話ですし、
必ずしもできるとは限りませんが、
昏睡状態の人と会話する方法があります。
それを試してみますか?」
患者様:
「そんな方法があるんですか?ぜひ教えてください。」
私:
「わかりました。では、説明しますね。
昏睡状態で一番動きがあるのは呼吸ですよね。
この呼吸を使って、昏睡状態のお母さんと
会話をできるように準備をしていきます。
一番初めにする事は、このように
昏睡状態のお母さんの手に軽く触れて下さい。
昏睡状態のお母さんの手は
冷たいですか?温かいですか?
しっかりとお母さんを感じて下さい。
次に、
昏睡状態のお母さんの呼吸を感じてみましょう。
あなたよりも早いでしょうか?ゆっくりでしょうか?
そして、
昏睡状態のお母さんと一体になるように
呼吸を合わせていきます。
これをまずは、ゆっくりと時間をかけてやります。
昏睡状態のお母さんの呼吸にあなたが一体化する
まで、これを続けて下さい。
次に、
昏睡状態のお母さんとあなたが一体化したら
お母さんの声に耳を傾けてみてください。
何をお母さんは伝えようとしているでしょう?
焦らず、しっかりと一体化しながら
昏睡状態のお母さんの声を聞いてみて下さい。
そして、
お母さんの声が聞こえた感じがしたら、
お母さんに話しかけてみましょう!
すると、身体の一部に変化が
現れる事があるかもしれません。
それは目や耳、鼻を動かす事かもしれません。
呼吸に変化をつけることかもしれません。
その微細な変化を感じて下さい。
昏睡状態のお母さんがある一定の法則で
その変化を示してくれる時がくるかもしれません。
それが昏睡状態のお母さんの声かもしれません。
そして、
そこから会話の糸口を掴めるかもしれません。
あなたが聞きたい事をYES or NOで答えられるように
昏睡状態のお母さんに質問して下さい。
YESの方が答えやすいのか?NOの方が答えやすいのか?
は、昏睡状態のお母さんと一体化した時に決めて下さい。
大事な事はお母さんの声に耳を傾けることです。
こうやって昏睡状態の人と会話する方法があります。」
患者様:
「ふう~。できるかわかりませんが、やってみます。」
私:
「そうですね。やってみてください。
ただこれを試す限りは、ちょっと辛い話になりますけど、
大事な話なので、聞いていただけますか?」
患者様:
「えっ?はい。」
私:
「あなたがこれを昏睡状態のお母さんに試す事によって
お母さんは自分で死ぬときを選ばれるかもしれません。
あなたをお母さんが選んだ理由があると思うんです。
日常ではあなたに伝えられなかったお母さんの
思いがあると思うんです。
その声に、どうか真摯に耳を傾けてあげて下さい。」
患者様:
「・・・はい・・・わかりました。(T T)」
と、ここまでが、患者様と私との問診のやり取りです。
突然、家族が昏睡状態になったら、
本当にどうして良いのか?わからなくなると思います。
偉そうに書いている私だって、おそらく動転して
どうしようもなくなると思います。
この昏睡状態になった親子のその後は想像にお任せします。
大事な事は、
昏睡状態の人は、ちゃんと意識があって
聞こえているし、感じている。
ただ表現する手段がないだけなんだと思います。
その声にしっかりと耳を傾けてください。
するときっと、会話ができるようになると思います。
でも、できれば元気で生きている間にこそ
しっかりと大事な人とお付き合いしていきたいですね。
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なお、電話、メール、コメントでの症状に関するご相談には応じておりませんので、ご理解のほどをよろしくお願い致します。
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コメント
とても良いお話しで今私の母も昏睡状態なので一度先生に相談してみますありがとうございます