肩鎖関節脱臼は検査で異常なしでもズレたまま!?

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肩鎖関節脱臼後に検査上は異常がないと
言われたのにいまいち調子が良くないという方

肩鎖関節が実はまだズレていますよ!

ラグビー肩故障

こんにちは。

家庭の医学 in 久留米を運営している
トータルケア太陽(福岡県久留米市)
心身療法士の中尾和人です。

さて、今回の家庭の医学 in 久留米は
「肩鎖関節脱臼について」
というテーマでお届けいたしますね。

今回も実際に私のところで診させて
いただいた患者さんの実例を基に
肩鎖関節脱臼について書いていきます。

ラグビーをしている男性が肩鎖関節の
脱臼による痛みで来院されました。

とはいっても、肩鎖関節を脱臼したのは
その時点で3年前の事でした。

肩鎖関節脱臼になったのは、ラグビーの
競技中でラインアウトという横から味方から
投げられたボールをリフトしてもらい受け取る
際に肩から落下した事が原因です。

肩鎖関節脱臼をした時に病院に行き、3週間
ほど固定し、3~4カ月継続してリハビリに
通いました。

ですが、肩鎖関節脱臼をした方の腕で物を
持つ事が出来ない状態が続いて、痛みも
継続してましたが、異常は見当たらないと
言われてしました。

他の病院を受診したりしましたが、最終的には
筋肉不足だから物が持てないと言われて
愕然として、病院に行く事を辞めました。

裸の状態で肩の筋肉を見ると、明らかに
筋肉の膨らみに左右差があります。
長い事、肩鎖関節脱臼をした腕を十分に
使っていなかった事が伺えます。

ラグビーをしている人はタックルするなど
強く接触することが多いので、その分だけ
肩を負傷する人が多いようです。

この彼は実は簡単に物を持つ事ができる
ようになりました。それを理解するために
まずは肩鎖関節脱臼について書いていきます。

肩鎖関節脱臼とは主に肩に強い衝撃を受けた
ことによる外傷の事を言います。

肩鎖関節とは鎖骨と肩甲骨が接する場所で
肩鎖関節にある肩鎖靭帯と、その内側に
ある烏口鎖骨靭帯(菱形靭帯と円錐靭帯)
の3本の靭帯で構成されています。

靭帯とは骨と骨を繋ぐもので、
いわゆるスジとは違います。
スジとは漢字で筋と書きますので、
骨と筋肉を繋いでいる部分を筋と言います。

靭帯が骨同士の位置を一定に保ち、
関節がズレることを防いでいます。

肩鎖関節脱臼には、状態によって
ねんざ、亜脱臼、脱臼に分類されます。

このように分類しても、実際には
きちんと診断を受ける事は難しいようです。

これといった診断も難しく、基本的に
大体2週間吊るしておいて安静にして
しばらくしたら動かすのが治療方針です。

肩鎖関節脱臼した人の多くが何かしらの
後遺症を感じている人が多いようです。

肩が脱臼したから、よく自分で戻すという
人がいますよね。あれは骨を繋いでいる
靭帯がおそらく伸びたままになっています。

伸びたままだと不安定なので何かの拍子に
またすぐに脱臼します。

靭帯が切れている場合は、もう様子をみるか
手術をするしかありませんね。

問題はねんざと亜脱臼の場合です。

私の所に来た肩鎖関節脱臼の患者さんのように
検査上は異常がないのに、肩に痛みがあったり
違和感を感じたり、動きが制限されていたり
力が入らなかったりする場合です。

なぜこういう事が起きるのでしょうか?
その理由を書いていきますね。

肩鎖関節脱臼は要は関節がズレる事です。

ズレるという事はその関節を固定している
靭帯が伸びるという事です。

検査上の異常が見られない場合は、肩鎖関節が
殆どの場合は上かつ後ろにズレています。

それを修復してあげれば、すぐに肩鎖関節に
感じている、痛み、違和感、動きの制限
力が入らないということは解消されます。

伸びた靭帯は骨が元の位置の戻ることで
自らも修復のプロセスに入ると言います。
修復に要する期間は3ヶ月と言われています。

なかなか回復しない肩鎖関節の異常は
こんなところに原因があることがあります。

つまり、簡単に言うと、
検査上は異常がなくても、肩鎖関節の位置が
ズレている事があるという事です。

余談ですが、このラガーマン。
実は学生で、家の事情で深夜に朝までコンビニで
バイトしながら、学校に通っているそうです。

会計の時に親に言ってからきたの?と聞いた時に
本人から聞かせてもらったことです。

私はお金をもらいにくいな~と感じましたが
その彼は潔く、財布から一万円を出しました。

その姿をみて、この子は立派な大人になるな!
と確信した瞬間でした。

若者の貴重な時間をケガで悲しい思いをする
ことが少しでもないように、私も力を注ぎたいと
思います。

さて、今回の家庭の医学 in 久留米は
「肩鎖関節脱臼」
というテーマで書いていきました。

少しでもお役にたてれば幸いです。

予約先

当院は、病院では治らない症状でお悩みのたくさんの方にご来院いただいております。身体の構造を解剖的観点から論理的にアプローチするのはもちろん、心が身体に及ぼしているものをセッションを通して、または栄養面から診たりと、その方にあったトータルケアをあらゆる方面から探り、健康へのアドバイスを行っております。もっと言うなら人生を生きる喜びを思い出して欲しいとそう思っております。

福岡県久留米市・筑後・八女・佐賀県鳥栖市にお住まいの方、東京都を初め関東近隣にお住いの方で病院でも治らず、もしくは病院に相談する内容でもないようなことでお困りの方は、4万人を超える臨床経験がありますので、安心してあなたのお悩みをお聞かせ下さい。

なお、電話、メール、コメントでの症状に関するご相談には応じておりませんので、ご理解のほどをよろしくお願い致します。

あなたと出会い、笑顔を取り戻してくださる日を心より楽しみにしております。

コメント

  1. 前川光恵 より:

    1年3ヶ月程前話しです。仕事中に上から重いものを下ろそうとした所肩に激痛が…
      でも仕事の中盤だったためその場で病院には行けず…その後も行かずにひたすら湿布をはり何とか痛みも治まってきたんですが、未だに仕事中に激痛が走ることがあります。先日マッサージに行ったところ脱臼しましたねと言われました。自分では筋を痛めた位に思っていたのですが
    今更でも病院?整形外科に行った方が良いのでしょうか?

    • nakaokazuhito より:

      前川さま
      コメントありがとうございます。
      肩に痛みがあるということですが、
      マッサージに行く位なら、今更でも
      病院に行かれた方がいいかもしれませんね。

      1年3か月も痛みがあるということは
      構造的に何かがおかしいと思います。

      この構造的なことは
      私は診てみないと状態がわからないので
      何ともお伝えすることができませんし
      自分で何とかする方法も教えられません。

      専門家に任せずに放置しておくと、
      筋が切れてしまうことがありますので
      早目にしっかりと状態を説明してくれる
      ところに診せて下さいね。

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